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【開発担当に聞く】焼肉店が焼肉のたれをOEM製造するタイミングとは? ~複数店舗展開で“味”を守るための判断ポイント ~
焼肉店にとって「たれ」は、お店の味を決める重要な存在です。
肉の品質はもちろんですが、たれのおいしさが印象に残り、再来店につながるケースも少なくありません。
特に、地域で5~10店舗ほどを展開する焼肉店では、「このまま自家製を続けるべきか」「外部に製造を任せる選択肢もあるのか」と悩む場面が増えてきます。
本記事では、焼肉のたれ開発を長年手がけてきた開発担当者の話をもとに、OEM製造を検討するタイミングについて紹介します。
開発人生のスタートは「焼肉のたれ」
弊社工場で開発を担当しているAさん。20代の頃、知人が経営する焼肉店に足繁く通っていました。その店は当時、「大阪で一番おいしい」と評判になるほどの人気店。通ううちに、自然と味の特徴を覚え、自分なりに近い味を再現できるようになっていったと言います。
当時、Aさんは非鉄金属メーカーに勤務していました。
転機となったのは、ある日の出来事。
約100人が集まる焼肉パーティーで、Aさんは手作りの焼肉のたれをふるまいます。
その味は参加者の間で瞬く間に評判となり、「おいしい」と高い評価を得ました。
社長はこの味に可能性を感じ、スーパーマーケットを25店舗展開する友人と話を進めました。
その後、スーパーマーケットの商品部との打ち合わせを経て、ついに焼肉のたれは商品として世に送り出されることになりました。
この出来事をきっかけに、Aさんの勤務先である工場内に「食品部」が新たに立ち上がります。
ここから、Aさんの液体調味料の開発がスタートしました。
焼肉のたれだけで200以上の試作を経験
食品業界へ転身後、焼肉のたれだけで200種類以上の試作を行ってきました。
相談先は焼肉店をはじめ、問屋、ソースメーカー、中小食品メーカーなどさまざまです。
味づくりのベースとなっているのは、原点でもある焼肉店の味。
生姜をやや多めに使うこと、ごま油をしっかり効かせることがこだわりです。ごま油については、試作中に誤って多く入れてしまったことが、結果的に味の決め手になったというエピソードもあります。
こうした経験をもとに、
- ●つけだれ・もみだれ両方に使えるたれ
- ●ホルモン向けのみそだれ
- ●塩だれ
- ●甘口/中辛/辛口
など、店舗の運営スタイルに合わせた開発に対応しています。
焼肉店が焼肉のたれをOEM製造で検討するタイミング
焼肉のたれをOEMで外部委託するかどうかは、お店に変化が起きたときが一つの判断ポイントになります。
例えば、
- ●店舗が忙しくなり、スタッフが増えた
- ●店舗数が増えた、または増やす予定がある
- ●店主や店長の代替わりがあった
- ●店舗によって味が違う、味が安定しない等を感じた
といった場面です。
店舗数やスタッフが増えると、仕込み方法や担当者によって味にばらつきが出ることがあります。
また、代替わりのタイミングで「これまでの味をどう引き継ぐか」が課題になるケースも少なくありません。
OEM製造を外部委託するメリット
焼肉のたれをOEMで外部委託することで、次のような点が期待できます。
*作業効率の向上
仕込みの負担が減り、現場業務に集中しやすくなります。
*人による味ブレの軽減
どの店舗でも、同じ味を提供しやすくなります。
*繁忙期でも安定した品質
忙しい時期でも、味の再現性を保ちやすくなります。
また、品質の安全性をサポートし事故を防ぎます。
*知名度・ブランド力アップ
商品化し販売することにより、お店の知名度やブランド力の向上につながります。
外部委託する際に気になるポイント
一方で、OEM製造を検討する際には、注意しておきたい点もあります。
*製造ロット
委託先によって最低ロットは異なり、店舗規模によっては消費に時間がかかる場合があります。
一般的には、3~5店舗程度になったタイミングで検討されるケースが多いようです。
*コスト面
原材料費だけを見ると、自家製よりコストアップする場合もあります。
ただし、人件費や仕込み時間、ロス削減などを含めて、トータルで判断することが重要です。
焼肉のたれOEM製造|試作から納品までの流れ
参考資料や味見用サンプル(ターゲット品)をご提供いただけると、よりスムーズに進行できます。
- ①ヒアリング
- ②試作・決定
- ③パッケージなど仕様の決定・見積
- ④発注
- ⑤製造・納品
試作・調整を経てレシピ確定
正式発注後、約3~4週間で納品
※正式な発注書をもって製造にかかります。
※繁忙期や長期休業の前後は納期が延びる可能性があります。
※試作には別途費用がかかる場合があります。
OEM製造の対応仕様と最小ロット
弊社工場では原液150LからOEM製造が可能です。※経済ロット380L・760L
焼肉のたれOEM製造における最小ロットと容量の目安
<例:仕上がり本数(目安)>
- ●卓上用200ml:約750本(最小) ~1,900本
- ●卓上用300ml:約500本(最小) ~1,200本・2,500本
- ●業務用1.8L:約83本(最小)、約 210本
※小型PE容器、小袋フィルム、PET容器、QBテナーなどに充填が可能です。
※上記はあくまで目安であり、ご相談内容・仕様・時期により条件は異なります。
安心の品質管理体制
弊社工場は「大阪版食の安全安心認証制度」を取得済み。HACCPの考え方を取り入れた衛生管理体制のもとで、安全・安心な製造を行っています。
▸大阪版食の安全安心認証制度の概要(大阪府のページへ)
ラベル表示や必要書類の作成も、食品表示法等に基づいてしっかりサポートいたします。
食品表示法にもとづくサポート体制
弊社では、食品表示法に準拠したラベル作成のサポートも行っております。以下のような項目について、専門スタッフが丁寧に対応いたします。
- ●原材料名の表示
- ●アレルゲン(特定原材料)表示
- ●栄養成分表示
- ●原産国名・製造所固有記号
- ●賞味期限や保存方法の表示
- ●商品名や内容量の適正表示
など
まとめ:OEMは「切り替え」ではなく「選択肢の一つ」
お店に変化があったとき、焼肉のたれを外部に製造委託することは、有効な選択肢の一つです。
複数店舗展開や多店舗展開を進める焼肉店では、焼肉のたれのOEM製造を検討する場面が増えています。
ただし、OEM製造がすべての焼肉店にとって最適とは限りません。
「自家製を続ける」「一部だけOEM化する」など、選択肢はさまざまです。
まずは現状を整理し、自店に合った方法を検討することが大切です。
無理のない形を一緒に考えるところから、スタートしてみてはいかがでしょうか。
まずは情報収集や検討段階として、お気軽にご相談ください。
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▸液体調味料OEM商品の開発・製造の流れ